お客様からのご相談!1年マシンが動作しない!返却されない修理ってあり?No2

以前修理していた業者さんからようやくマシンが届きました!どこが故障しているのか?を徹底的に解析していきます。

マシン内部

経緯

届いたときの現象は「吸引しない」です。初期の故障で「サクションポンプ×1」「圧力弁×4」「電磁制御弁×4」を交換しており、再修理で戻ってきたときの現象「吸引しない」のは制御基板の故障と判断されメーカーより入手が出来ないため修理を断念したそうです。ですが、しばらくして製造メーカーより制御基板が届き交換したところ「吸引しない」現象が発生!製造メーカーは制御基板の故障ではないので、改めて結線や交換した部品を見直してくださいというだけで進展せず、私が解析することになりました。

現象確認

ハンドピースのカップから一切吸引されません。

交換した部品の確認

➀サクションポンプ モーターが回転することを確認

②圧力弁 弁の開閉を確認

③電磁制御弁 弁の開閉を確認

➀~③の部品は全て動作しています。何故吸引されないのか?これが、前任者が悩んだところですね、、、

では何故ハンドピースの吸引がされないのか?

原因が分かりました!電磁制御弁の開閉動作です。この動作はハンドピース➀から④全てで発生します。

電源投入時は電磁制御弁に対しDC24Vを出力しています。ですが、操作画面でサクションボタンを押すと0Vになり電磁弁を閉じます。この電磁制御弁はノーマル状態で閉じた状態です。

原因は!

交換した基板の制御が、この電磁制御弁に対して逆の動作を命令しているのです。要するにプログラムの不一致です。

現在取付されている基板のバージョンがV1.0でもともと取付られていた基板のソフトウェアバージョンがV1.1でした。基板交換した際にバージョンダウンをしたことになります!バージョン変更の際に電磁制御弁の動作シーケンスが変更されています。これ製造メーカーが分からないんです!

交換した基板の確認(交換した故障と思われる基板)

ICが焼けています

このICの接続コネクターは「サクションポンプの電圧を制御する」部分です。マルチメータで計測して異常値が表示されます。

ということは、交換前の基板では「サクションポンプ」を正常に動作させることができなかったということです。初期の修理でサクションポンプを交換して直ったというのは信じがたいです。これエンジニアが気が付かなかったのでしょうか?

新しい基板を要求

製造メーカーへ動作する基板(プログラムバージョン)を送るように要請しました。R&Dで検査してから発送するということになりました。

基板が届きましたらNo3でお知らせします。

現在、故障発生から現在までの経緯をレポートとしてお客様へ提出する準備をしています。故障発生から1年、何故故障解析ができなかったのかの確認をしています。