業務用脱毛機「バイマッハのハンドピースが冷えない」件の調査方法を解説

バイマッハのハンドイースにはNTCサーミスターという温度センサーがクリスタルを囲う金属プレートに埋め込まれています。このNTCサーミスターはクリスタルや金属プレートをペルチェ素子で冷却することによりと温度を抵抗値として認識します。この抵抗値を計測するれば金属プレートの実際の温度が分かる仕組みとなっています。そこで、第一ステップとして分解せずに本体接続コネクターのNTCサーミスターが接続された接続ピンを計測し抵抗値を計測し大幅な異常が無いかを確認します。これは自動車で言うとOBD(車載式故障診断装置)と同様に、原因を判断するためにおこないます。

届いた直後のNTCサーミスターの抵抗値

このNTCサーミスターのB値(温度と抵抗値の対比)は公表できませんが15KΩということは15~20℃の範囲と推測されます。

次にハンドピースを分解し2枚あるペルチェ素子がデイジーチェーン(数珠つなぎ)接続されている接続を1枚ずつで検査できるように接続を外します。これで、各ペルチェ素子に電源装置を接続すれば片側が冷たく反対が熱くなることが確認できます。このままテストすると熱くなったペルチェ素子により正確は温度が計測できないため冷却プレートで冷やしながら温度上昇を防ぎます。

金属プレートに接続されたNTCサーミスターとは別にもう一つのNTCサーミスターで温度計測をおこない、2つのNTCサーミスターの温度の違いを計測します。片側のペルチェ素子で60分のエージングテストをおこない温度と抵抗値を記録します。2枚のペルチェ素子がある為上記テストを更に行い記録し複数回行うので時間がかかります。

この作業により、NTCサーミスターの故障か?ペルチェ素子の故障か?の判断をおこないます。これにより故障個所の特定を行っています。

右に消えるのは放熱板と冷却用プレートです。ペルチェ素子を冷却しています。金属プレートは結露しています。

ただ部品を交換するのではなく、故障原因を解析し特定するところまでがエンジニアとしての役割だと思っています。そして故障個所があれば部品を交換する!これで修理は完了となります。

更にこのハンドピースのキセノンランプおよびランプボックスは劣化しており技術者目線で交換が必要と考えお伝えしております。製品として正しい状態や出力でのトリートメントを行っていただきたいと考えます。

エンジニアとしての役割をご理解いただけますと幸いでございます。

店主